(c) 推論ルール
Version1のエージェントには、以下に示す簡単な推論ルールを実装した。
・受信したKQMLのメッセージを解析(Parse)するルール
・受信したエージェント通信プロトコルの内容を解析するルール
・通信プロトコルの内容に応じた処理を起動するエージェントのメッセージ処理ルール
・ワークエレメントの属性に応じて、メッセージ処理の内容を変更するためのルール
・ユーザーのタイプ(設計者・マネジャー)に応じて、メッセージ処理の内容を変更するためのルール
Version1のエージェントにはごく基本的なルールを実装しただけだが、エージェントの動作はすべてルールによって定義されているので、新規のルールを追加することによって、エージェントの機能を簡単にカスタマイズできる。
例えば、通信プロトコルを拡張した場合には、それに対応するルールを記述するだけで、簡単にエージェントを対応させることが出来る。
図4.3-6にCLIPS形式で記述した、Version1の推論ルール例を示す。