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(c) 推論ルール

Version1のエージェントには、以下に示す簡単な推論ルールを実装した。

・受信したKQMLのメッセージを解析(Parse)するルール

・受信したエージェント通信プロトコルの内容を解析するルール

・通信プロトコルの内容に応じた処理を起動するエージェントのメッセージ処理ルール

・ワークエレメントの属性に応じて、メッセージ処理の内容を変更するためのルール

・ユーザーのタイプ(設計者・マネジャー)に応じて、メッセージ処理の内容を変更するためのルール

Version1のエージェントにはごく基本的なルールを実装しただけだが、エージェントの動作はすべてルールによって定義されているので、新規のルールを追加することによって、エージェントの機能を簡単にカスタマイズできる。

例えば、通信プロトコルを拡張した場合には、それに対応するルールを記述するだけで、簡単にエージェントを対応させることが出来る。

図4.3-6にCLIPS形式で記述した、Version1の推論ルール例を示す。

 

143-1.gif

図4.3-6 推論ルールの例

 

4.3.3 プロセスサーバーの機能と協業支援システムでの実装範囲

プロセスサーバーは、設計業務の標準プロセス情報を格納したプロセスリポジトリへの入出力サービスと、プロセスの編集機能及びプロセスリポジトリの情報を利用して定義した、ワークフローの進捗管理や、協業支援に必要な情報検索サービスを提供する。

 

 

 

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