(c) エージェント
人間(設計者、マネジャー)及びエンタープライズサーバーにはそれぞれエージェントが配置され、情報交換はすべてエージェントを介して行われる。また、設計者を担当するエージェントは、設計者が何を作業しているかを認識しており、他の設計者が実行中の業務との依存関係や進捗状況、あるいはPMデータの変更等、設計者同士の協業に必要な情報を代行して取得し、設計者間の協業を支援する。
(2) プロセスモデルと協業支援システムとの関係
ここでは、アクティビティ、ワークエレメント、ワークエレメント同士の依存関係といった、プロセスモデルを構成する各要素が、協業支援システム上でどのように扱われるかを説明する。
(a) アクティビティ
マネジャーは、プロセスサーバー内のプロセスリポジトリから、ある標準プロセス(テンプレート)を選択し、当該プロジェクトにマッチするように編集した後、プロジェクト固有のプロセス情報として格納する。プロセス情報を構成する複数のアクティビティの各々について、マネジャーが担当者を割り付け、各設計者のエージェントには、設計者が担当するアクティビティ情報が、マネジャーのエージェントから作業割り付け情報として送られる。
アクティビティの進捗情報は、担当する設計者のエージェントからプロセスサーバーへ報告され、常に最新のアクティビティレベルの進捗管理が、マネジャーによって行われる。
(b) ワークエレメント
設計者は、担当するアクティビティ情報をエージェントから受け取るが、この時マネジャーが定義したアクティビティ内に、既知の標準ワークエレメントが存在する場合は、その情報もアクティビティ情報とともにエージェントに送られる。
エージェントが保持するワークエレメントは、設計開始前、もしくは設計途中であっても、設計者の判断でより詳細なワークエレメントに分解されたり、削除されたりして、動的に変化する。設計者レベルでの進捗・作業管理はワークエレメント単位で行われる。
(c) ワークエレメント同士の依存関係
設計者はエージェントを通して、自分の作業するアクティビティや、ワークエレメントに関係あると思われる、他の設計者のワークエレメントの進捗状況などを確認する。このとき、ワークエレメント同士の依存関係がエージェントによって動的に生成し記憶される。
(3) プロセス情報のライフサイクルと協業支援システムとの関係
ここでは、企業活動にあって、業務プロセス情報のサイクルでの3つのループが、協業支援システムによってどう運用されるかを説明する。