日本財団 図書館


4.3 プロセスモデルによる協業支援システムの開発

プロセスモデルに基づいて、エージェント技術を活用したアプローチによって実施した「協業支援システムのシステム基盤Version1(以後Version1と記す)の開発についてまとめる。ここでは、システムの全体構成、システムを構成する各システムの詳細機能と実装範囲、最後にVersion1の具体的な動作イメージを紹介する。

 

4.3.1 協業支援システムの全体構成

Version1の全体構成を図4.3-1に示す。システムは、エージェント、プロセスサーバー及びエンタープライズサーバーから構成されており、以下に、各構成要素の役割とプロセスモデルとの関係について述べる。

 

135-1.gif

図4.3-1 協業支援システムの全体構成

 

(1) 各構成要素の役割

(a) プロセスサーバー

プロジェクトマネジャーに対して、プロセス情報の編集・格納機能とプロセス情報を基にしたワークフローの定義機能を提供する。マネジャーは、担当のエージェントを通して担当者への作業割り付け、ワークフローの進捗管理等の処理を行う。

(b) エンタープライズサーバー

設計者、マネジャーの名前・所属などの人的資源や、利用可能なエージェントの情報など、協業支援システムに必要な資源情報を集中管理するサーバーである。プロセスサーバー、設計者が利用するアプリケーションは、各担当者のエージェントを通してエンタープライズサーバーへとアクセスし、必要な資源情報を取り出す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION