(2) 資源
設備や設計者(人間)等、プロジェクトの実行に必要な資源である。設計業務においては、設計者や利用されるアプリケーションがこれに当たる。
(3) プロダクト
設計作業により生成されるPMのデータや図面等、プロジェクトで扱う製品情報である。プロジェクト全体の出力は、アクティビティ単位の出力に細分化される。
(4) 要求事項
プロジェクトへの要求事項である。マネジメントの視点からは、プロジェクトの開始・終了予定日と予定工数(予算)がこれに当たる。プロダクトと同様、プロジェクトへの要求事項は、個々のアクティビティの要求事項へと細分化される。
(5) 依存関係
依存関係は以下の5つに分類される。
・Ra={ra1,ra2,...,raF}:
複数のアクティビティ同士の先行・後続関係や上下関係を表す依存関係。ただし、造船の設計業務のように、コンカレントエンジニアリングを行う業種では、前工程の終了を待たずに後工程の作業が開始されるのが通常で、Raはアクティビティ同士の先行後続関係を厳密に定義しているわけではない
・Rau={rau1,rau2,...,rauI}:
アクティビティとアクティビティで使用する資源の依存関係。造船の設計業務では各アクティビティの担当者を表す依存関係と考えられる
・Rad={rad1,rad2,..., radJ}:
アクティビティとアクティビティが対象とする製品データの依存関係。アクティビティの作業範囲(責任範囲)をより明確に表現するため、Radをアクティビティと、アクティビティが出力する製品データの依存関係と考えた
・Ru={ru1,ru2,...,ruG}:
資源同士の依存関係で、例えば、設備Aを使用中のアクティビティでは設備Bが使用不可といった制約を表現する。ただ、設計業務においてRuで表現される依存関係は少ないと思われる
・Rd={rd1,rd2,...,rdJ}:
製品を構成する部分同士の依存関係で、例えば艤装品と艤装品の補強部材の関係である。RdはPMのオントロジで表現される
式3.2-1に示した一般的なプロセスモデルは、市販のワークフロー製品等で使用されているもので、これによって、マネジメントレベルのプロセスを記述することが可能である。