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管艤装は、取付単位より下位の単位の要素ごとに定義操作を行った後、それらを集約して、取付単位の部品を定義するという性質の分野である。従って、管艤装の部品については、製品定義で操作する単位の要素を、それぞれオブジェクトとして表現している。

(b) 拡張の概要

次のクラスを設けた。

・設計概念として、管系統仕様・管系統・配管空間クラス

・部品として、管・配管部品・配管付着品クラス

・カタログとして、管・配管部品・配管付着品・管用継手カタログクラス

配管部品クラスは、その前後で管が不連続になるような管艤装品(例えば、エルボや弁)を、配管付着品クラスは、管に付着するだけで、その前後で管は連続のままであるような管艤装品(例えば、ボス)を表現するものである。

各種の管用継手カタログクラスは、管艤装の部品クラスからではなく、「艤装直接関係」の部品付き接続関係クラスから、参照されるものである。

基本的には、フレームモデル設計書及びGPME管艤装FLと同一である。

(3) 電気艤装

(a) 考え方

(ア) 電線及び電線に接続する部品

基本的には、管艤装の考え方を踏襲することとした。すなわち、設計概念として系統仕様・系統・配置空間を持ち、この系統仕様や系統の概念を継承して、部品を表現する構造とした。

管艤装についてとの、考え方の違いは次の通りである。

・電線については、全体配置を行った後に継手で分割するという考え方(管艤装における、いわゆる「一品割り」)を持っていない

・電線及び電線に接続する部品は、管艤装とは異なり、「取付単位の部品」と「製品定義で操作する単位の要素」が一致している。従って、取付単位の部品(例えば、電線1本、ジャンクションボックス1個)を、1オブジェクトとして表現することとした

(イ) 電路金物

電線を定義する過程で、併せて配線空間が定義される。その配線空間を、電路金物に対する系統のように見なし、系統に部品を配置して行くのと同様の扱いで、配線空間に電路金物を定義する構造とした。

電路金物も、取付単位の部品(例えば、主電路金物1本、枝電路ハンガー1個)を、1オブジェクトとして表現することとした。

 

 

 

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