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この図では、トリム関係がループして元の区画壁に戻ってくるという関係と、自区画壁が被トリム区画壁を貫通している範囲でのみトリムを行う機能の2つの要素がかかわっており、本拡張ではこれら2つの機能を実現できるように拡張し、図のような形状を表現可能とした。

 

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図3.3-2 トリム関係で形状が決定できない区画壁

 

(エ) トリム関係で形状が決定できない部材

前述と全く同様に、トリム関係で形状が決定できない関係にある部材同士のトリム関係を、表現できるように拡張した。

(オ) ピラー

EFL/Sでは板材を組み合わせたりして、ピラー自体を表現することは出来るが、一つのまとまりとして、ピラーであることを認識できるようにはなっていない。そこで、下記のような特徴を持つピラー部材を新たに追加して、ピラーを明示的に表現できるように拡張した。

・配置線を自由空間の中に持つ

・ねじれがない

・配置線は直線である

・断面形状が一定でありパターンで表現できる

(カ) 他部材のフリーエッジでトリムされる板材

板材同士の接続関係で、EFL/Sでは他の板材の定義面でトリムされる板材は表現できるが、他の板材のフリーエッジでトリムされる板材は定義できなかった。それで、ガンネル部がスクウェアタイプのものは表現できるが、ラウンドタイプのものは表現が出来ないので、ラウンドガンネルに現れるような他部材のフリーエッジでトリムされる板材も、表現できるように拡張した。

(キ) 複数の部材に取り付いている条材

EFL/Sでは、一つの条材は一つの部材にだけ取り付くとしており、船体を構成する条材のほとんどは、この定義で表現可能だが、表現能力を高めるため、複数の部材にまたがって取り付いている条材を、表現できるように拡張した。

 

 

 

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