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図2.2-1 OMA(Object Management Architecture)

 

(c) 知識共有環境構築面からのCORBAの長所

CORBA適用のメリットは種々あるが、特に、知識共有環境を構築する際のシステム的な面での適用メリットは、以下の通りである。

(ア) システム開発言語の選択の自由

CORBAの各機能(サービス、ファシリティ等)は、IDLという共通インタフェース言語を介して、アクセスできるようになっている。現在及び近い将来、IDLに対応可能な言語は、C、C++、Smalltalk、Java、COBOL、Adaである。システム開発者は、慣れている開発言語と開発ツールを用いて開発作業が行える。

(イ) 高品質のサービスプログラムコンポーネントの選択

システム開発者はCORBA規格に準拠したCORBAサービスやCORBAファシリティを、ベンダーから購入することが出来る。それらは提供元によって品質が確保されているので、安心して自分達のアプリケーションに組み込むことが出来る。

(ウ) コンポーネント選択の自由度の向上

CORBAに準拠しているソフトウェアコンポーネントは、基本的には、稼動しているコンピューターシステムの種類や場所に関係なく連動可能である。すなわち、エンドユーザーは、自分の使っているシステムだけではなく、広くそれ以外の社内や社外のシステムのソフトウェアコンポーネントとアプリケーションを利用することが可能となる。

(エ) 流通ソフトウェアの活用によるアプリケーション構築費用の削減

今後、CORBAのような、オープンな規格に準拠した各種のソフトウェアコンポーネント(ファシリティ)が流通し、市場を形成して行くと考えられる。それらのうち適切なものを購入して積木のように組み立てるだけで、必要な機能を持つアプリケーションを安価に構築することが可能になると言われている。

 

 

 

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