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(b) CORBAのアーキテクチャ

1991年にCORBA1.0が出現し、1999年にCORBA3.0が発表されたが、現時点での市販CORBA製品レベルの最新仕様はCORBA2.2なので、これについて説明する。CORBAに基づいたアーキテクチャOMA(Object Management Architecture)を図2.2-1に示す。4つの基本要素から構成されており、ORBは、これらの構成要素をつなぐための、通信メカニズムとして位置付けられている。2.3で述べるACIMリファレンスアーキテクチャは、このOMAに準拠して策定している。

(ア) ORB

システム的に中核的な通信メカニズムとしての役割を果たすが、黒子的なので、エンドユーザーからは全く見えない。ORBは分散したコンピューターシステム間の情報をベースとして、他の構成要素の機能を実現するための情報処理を助ける。

(イ) オブジェクトサービス

分散オブジェクト同士が連携して機能するために必要な情報管理の基本的メカニズムである。

(ウ) CORBA Facility

アプリケーションが共通で利用できる汎用機能で、現在計画中のものは、ユーザーインタフェース、情報管理、システム管理、タスク管理のカテゴリーに分けられる。

(エ) CORBA Domain 

従来CORBA Vertical Facilityと称されていたものが、CORBA Domainと改称された。金融・通信・電子取引など業種固有のサービス機能で、造船業では固有に整備する必要がある。

(オ) アプリケーション

エンドユーザーが直接利用するアプリケーション群である。CORBAでは、プログラム間(オブジェクト間)のインタフェースは、IDLと称する特定のコンピューター言語に依存しない共通の表記法を用いている。従って、クライアントアプリケーションとサーバーアプリケーションの実装言語は異なっても良い。

 

 

 

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