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船首A:比較的単純なV字型のフレーム形状を有する従来型の砕氷船首。

船首B:船首Aよりも凸型のフレーム形状を有するスプーン型船首。

船首C:喫水線近傍のフレーム形状を船首Aよりも凹型とした船首。

船尾a:やや緩やかなU形のフレーム形状を有するマリナー型船尾。

船尾b:船尾bよりも船底付近のU形を強調した船尾。

これらの船型の形状を図A-2に示す。これらの船首・船尾を組み合わせて試験に供した。以下においてはこれらの船型を、例えば船首Aと船尾aの組み合わせの場合、A-a船型のように表す。また、これらの船型と2種類の推進器の組み合わせは、通常プロペラの場合はA-a(CP)、ノズルプロペラの場合はA-a(NP)というように表す。

 

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図A-2 沿岸NSR用氷海商船についての研究対象船型

 

1.2 水槽実験

 

基本設計の後、各船型の氷中及び開水中性能を検討するために、水槽試験が行われた。これらの試験は、運輸省船舶技術研究所(以下、SRI)、NKKエンジニアリング研究所(以下、NKK)及び三菱重工業長崎研究所(以下、MHI)が分担して行った。模型試験にあたっては、上記の各船型に対して縮尺1/36の模型を作成し、上記3機関を持ちまわりながら試験に供した。これらの機関の保有する氷海水槽の特性について表A-2に示す。

 

表A-2 氷中試験を行った氷海水槽

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