3.1.7 アルベドの季節変化
地球表面に当たる日射量に対する反射日射量の割合(反射率)をアルベド(albedo)という。地球全体の平均アルベドはほぼ30%である。種々の地球表面のアルベドを見ると、太陽高度が高いときの海面は8〜10%、草地は15〜25%であり、砂漠は明るさによって20〜45%と変わる。雪氷域のアルベドは、新雪が75〜90%、湿った積雪が40〜60%、雪の載っていない海氷が30〜45%であり、地球の平均アルベドを30%に高めているのは雪氷域であることがわかる。雪面は、状態によってアルベドが大きく変化し、表に見られるようにその変化幅は十数%以上にも達する。