視察
赤穂市立海洋科学館・塩の国

赤穂市立海洋科学館内にて、塩田を眺めながら、福本専門員より塩田の歴史及び塩田のしくみについて説明を聞いた。
赤穂塩田は、千種川をはさんで東浜塩田と西浜塩田に分かれていた。西浜塩田跡地は現在、工業団地となり、東浜塩田跡地の一部が海浜公園として整備された。広さは約70ha。その一角の1haに、揚浜式、入浜式、流下式の三種類の塩田を復元した。現在、同館では、流下式塩田のみで製塩を行っている。
説明終了後、ちょうど煮つめ作業中の釜屋をはじめ復元塩田の視察を行った。

復元された塩田作業所
坂越のまちなみ
坂越浦会所での若松氏の講演の後、短い時間ではあったが、坂越の海岸やまちなみの視察を、各自で行った。

坂越のまちなみ
室津のまちなみ
案内:「『嶋屋』友の会」ボランティアガイド
柏山泰訓氏 余石陽子氏
参加者が2班に分かれ、2人のボランティアガイドの案内により室津のまちなみの視察を行った。
●海の本陣
室津は、三方を山に囲まれ、古くから天然の良港として知られていた。西国の大名たちは、参勤交代の際、国許から室津までは海路をとり、室津から陸路をとって江戸へ向った。そのため、当時の室津には6軒の本陣があった。残念ながら本陣の建物は一つも現存していない。
●室津海駅館
室津海駅館は、江戸時代の豪商「嶋屋」の遺構。「嶋屋」は明治の中頃まで繁栄していたが、陸路の発達によって海の貿易が衰退したため、平成6年に御津町が買い取り、修復の後、一般公開している。

室津海駅館
●室津民俗資料館
北海道の海産物を扱っていた豪商「魚屋」の遺構。築後250年と推定されている。裏に大きな蔵があったため、大きな荷物が到着した際は、店のくぐり戸を滑車とロープで二階に引き上げることができるしくみになっている。
●賀茂神社
京都の上賀茂神社の分社として建てられたため、五棟の社殿は、流造り(屋根が流れるような様式)の檜皮葺き。各々の社殿は、唐門と回廊によって、つながっている。拝殿が本殿とは境内を隔てて海側に建つ「とび拝殿」という珍しい様式。絶壁の上という立地条件のため、あるいは海から直接拝むことができるためと考えられる。
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