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経験的な粘度の指標として、その感触例を次に示す。

 

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新型油処理剤の概要

欧米における油流出事故のほとんどが原油流出であるのに対し、我が国の場合は、燃料油、特に粘度の高いC重油であるというのが特徴である。

平成2年に発生した「マリタイム・ガーデニア」号事故及び平成5年に発生した「泰光丸」事故時、大量の高粘度油の処理に莫大な人員、費用を要したことを教訓として、平成6年度から3カ年計画で、当センターでは、高粘度のC重油(20,000〜100,000cSt程度)を油処理剤により処理しようという世界で初めてと思われる試みを、各種の試験を通して模索、検討した結果、新型油処理剤の開発に成功した(現在、特許庁に特許申請中である。)。

新型油処理剤は、高粘度油用に開発したものであるが、原油、原油のムース化油、A重油等にも従来の油処理剤より少量の散布で有効である。

新型油処理剤の性能(試験油:B重油)を表−2に、油の粘度と新型油処理剤の散布量の関係(試験油:C重油)を表−3に示す。

 

表−2 新型油処理剤の性能

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