行政相談委員活動の活性化を図るとともに、地域住民の行政相談委員に対する信頼を得るためにも、各種相談窓口相互の横の連絡体制を整備する必要があり、このためには、市町村の協力を得て、各種相談員との連絡会議を設け定期的に開催するなど、地域における相談窓口のネットワーク化を推進していきたい。
(3) 研修活動の充実
行政の複雑多様化や国民性、価値観の変化に伴い、行政に対する相談内容も非常に複雑化し、難しい内容を含む相談が多くなっている。
このため、当然のことながら行政と国民とのパイプ役となる行政相談委員としても、これまで以上に資質の向上が求められる。
総務庁並びに行政相談委員の全国組織である全国行政相談委員連合協議会からは、各種の行政情報資料、相談活動方法、相談事例の実例集等の教材の提供を受けているほか、中部地区においても、新任及び中堅の行政相談委員を対象に、行政監察局・事務所主催の研修が行われている。
このほか、行政監察局・事務所の支援を得て行われる行政相談委員の自主的な研修会もある。特に、この研修会においては、行政相談委員がそれぞれ取り扱った相談事例を持ち寄り研修材料として、処理内容、方法等について活発な意見交換が行われている。
行政相談委員としては、これらの研修の場を積極的に活用し、自覚をもって自己研鑚に努めなければならないと考えている。