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市長の姿勢というのは大事です。私は市長になってお中元、お歳暮全部廃止しました。こういうことをやりませんと、地位が不正につながっていきます。不正を防ぐことは実に大事です。

もう一つは、情報公開です。食糧費を1円たりといえども、どこに払ったかということを公開すると決めましたところ、1年間で3分の1になりました。どこへ払ったかということを公開すると言っただけで、無駄な支出の抑制効果を生むのです。情報というのはそういう力を持っているのです。市長交際費も、もちろん即3分の1になりました。

そういう仕掛けをつくっていくということです。ぬるま湯の体質構造に仕掛けを作っていくという知恵が必要になっていきます。

 

谷氏

(質問要旨)

行政相談委員という名称について、友人、知人に説明する際にどうも自分とは関係ないという感じを与えがちのような気がするのです。そこで、21世紀に向けてネーミングをまず検討し直してみてはどうでしょうか。

(答弁要旨)

確かに、行政というものが非常に権威的であって、身近なものと感じられないということも事実です。ですから、行政相談委員という名前も、これでよいのか、名前そのものを変えてはどうか、という発想も出てくるのだと思います。

先程、申し上げましたように、私どもの管内でも約3万件近い行政相談を受付、解決しています。それにもかかわらず、先程、後藤先生などもおっしゃいましたが、一般市民の方々で行政相談のことをご存知ない方が多い。

やはり、もっと行政相談についてアピールしていく、先程、田村さんがいわれたように、興味のあるものはマスコミの方でも取り上げられますので、出来るだけ行政相談に関する情報をどんどん外部に流していく、ということが大切なことなのではないかと思います。これが、われわれ行政相談委員にとりまして、一番大きな課題である、と私は思っています。

 

塚本氏

(質問要旨)

1] 行政相談委員という公的な制度がありながら、市民オンブズマンほどには知られていないと思います。行政相談委員と市民オンブズマンとは、どういう関係になるべきである、と考えておられるのですか。

2] 中央省庁の改革において、総務省に行政評価局を設けるというような改革もあるわけですが、そういう中で、今後行政相談委員制度は、どういう方向に動くのでしょうか。

 

 

 

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