日本財団 図書館


II 「行政苦情救済オンフズマン名古屋フォーラム」の概要

 

このフォーラムは、外国のオンブズマンによる講演や、地方公共団体の代表者・オンブズマン、学識経験者、行政相談委員等によるパネルディスカッションを通じ、国や地方公共団体の行政苦情救済制度の課題や展望を明らかにすることにより、行政苦情救済制度の一層の充実、発展に役立てることを目的として開催するものであります。

今回の名古屋フォーラムは、平成8年度の大阪、9年度の仙台、10年度の広島に続いて第4回目となります。このフォーラムは、2日にわたって開催し、第1日目はその前半が海外のオンブズマンによる講演、後半が各界の有識者によるパネルディスカッション、翌日の第2日目は、海外から招聘したオンブズマンと行政相談委員の代表との意見交換会という構成になっております。

名古屋フォーラムの概要は、次のとおりです。

 

第1日目(11月 9日)

 

[開会式]

 

午後1時から開会式が始まり、主催者を代表して全国行政相談委員連合協議会の鎌田会長及び中部管区行政監察局の平山局長からそれぞれ開会挨拶が行われました。

鎌田会長からは、このフォーラムの開催趣旨は、一つにはご出席の方々に行政相談委員の日頃の活動状況についてご理解をいただくよすがとしたいこと、もう一つは、海外のオンブズマンからその活動状況等を伺い、我が国の行政苦情処理制度をよりよいものとするための一助にしたいことである、旨の挨拶がありました。

次いで、平山局長からは、行政に対する信頼の確保・向上を図る観点から、その役割が益々重要となっている行政苦情救済制度の充実・発展を目的とするこのフォーラムが、歴史と文化の国際都市名古屋において開催できたことを喜び、実りあるものとなることを祈念する、旨の挨拶がありました。

引き続き、来賓挨拶が行われましたが、出席を予定されていた神田愛知県知事及び松原名古屋市長のお二人とも公務の都合でご出席になれず、代理の方がお二人の挨拶文を代読されました。

知事は、愛知県においても、より一層簡素で効率的な行政運営を目指し、少子・高齢対策、産業技術振興、雇用の確保など県民福祉の向上のための施策を進めているが、このような取り組みは、県民の納得し信頼出来るものでなければならないことから、一層の透明性・公正性を確保しなければならないと考えており、このような時期に、このフォーラムが愛知県で開催されることは大変意義深いことである、と述べておられます。

また、市長は、名古屋市においては、時代の大きな転換期に際し、新しい都市行政システムの構築を図るため、簡素で効率的な行政運営の方策や、市民本位の分かりやすい行政の実現をめざした行政改革に取り組んでいるところであり、このような時期に、このフォーラムが名古屋市で開催されることは、大変貴重な機会を与えてくれるものと感謝している、と述べておられます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION