3.2 実験条件
模型氷は、添加剤としてプロピレングリコールを使用した。氷の強度は、添加剤の濃度調節と、テンパリング時間の調整により変化させ、圧縮強度の平均値の比較で180〜1020kPaの範囲の氷片を得ることができた。これから大直径プロペラ用として100mm×100mm×氷厚30mm、NSR小直径プロペラ用として50mm×50mm×氷厚15mmに整形して流し込みに使用した。
プロペラの回転数はNSR大直径プロペラが4、5、6rps、NSR小直径プロペラが8、10、12rps、水中試験でのプロペラ前進速度は0.1m/sとした。この条件でのプロペラ前進係数J=0.080、0.094、0.120であり、これは同程度の氷厚での模型船の自航試験実績から決定した。
以上により、(1)プロペラ直径、(2)プロペラ回転数、船速、(3)氷強度の3種のパラメターを変化させて実験を行った。