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図6.14 船型と通過速力との関係(チェックライン?)、東航・西航両方向)

6.6 操業漁船およびプレジャーボートの状況

操業漁船の調査は、毎正時において船型および操業位置、漁業種類について調査を行った。図6.16および図6.17に漁船の操業位置図を示す。また、表6.10は漁業種類別(一本釣り、網、縄、遊漁)に操業漁船の時刻別隻数推移を表にしたものである。各図表から当海域における操業漁船の状況について以下に取りまとめる。

i) 潮時半島周辺では刺網漁が比較的多く行われていたが、操業範囲はおよそ1マイル以内であり、通航船舶の利用水域ではない。

ii) 潮岬半島から西側の江須崎(潮岬灯台からおよそ10マイル)にかけて夜中から朝方にかけて1本釣り(カサゴなど)を行う漁船が沿岸から約4マイルほどの範囲で操業していた。この操業海域は潮岬を陸寄りに通航する200GT未満の船舶経路と重なっている(図6.15参照)

iii) 操業時間帯は概ね夕方18時過ぎから明け方3時頃の夜中の時間帯と朝8時頃から昼12時頃までの昼間の時間帯の2時間帯に大別される。夜中の時間帯のピークは21時、22時頃で昼間の時間帯におけるピークは9時頃にある。

iv) 日本船長協会による自主設定航路付近における海域での操業は本調査では確認されなかった。

v) プレジャーボートについては、ジェットスキーが潮岬半島至近で1隻確認されたのみであった。

 

 

 

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