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図4.8 ニアミス時の他船船種

4.6 分離通航方式の設定項目

自主分離通航方式の設定項目に関するアンケート集計結果を設定項目別に表4.8〜表4.11示す。

(1) 設定位置

表4.8に設定海域別に外国船、外航船舶、内航船舶、フェリー、漁船の種類別に設定位置に関するアンケート結果を示す。下段の表は全船(292サンプル)を対象に集計したものである。ただし、回答において“わからない”は除いて集計した。

剣埼沖、州崎沖、風早埼沖、日ノ御崎沖、深水深航路では“適当である”という回答が8割以上を占め、神子元島沖、大王埼沖、市江埼沖でも7割以上が“適当である”という結果となった。

潮岬沖については“陸ヘ近すぎる”という回答(23.6%)と“陸から遠すぎる”という回答(10.7%)が他の海域に比較して多い結果となったが、その内訳をみると”陸ヘ近すぎる”は外航船舶から多く、“陸から遠すぎる”は内航船舶から多くみられた結果であった。なお、外航船舶で“陸へ近すぎる”という回答の約5割は100,000トン以上の巨大船(50,000トン以上では65%)であり、このような大型船は自主分離通航水域より沖側の水域を利用していることが考えられる。

(2) 通航路の長さ

全海域において約9割以上が“(通航路長さが)適当である”という結果となった。

(3) 通航路の幅

全海域において約9割以上が“(通航路幅が)適当である”という結果となった。

(4) 分離帯の幅

全海域において約9割以上が“(分離帯の幅が)適当である”という結果となった。

 

 

 

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