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勧告 3

VTSレーダーシステムの性能基準は、勧告された運用特性を列挙し、VTS当局が、レーダーセンサーシステムの仕様を決定するときに考慮に入れるべき事項についての指針となるように作成すべきである。この原則はVTSの他の機器及びシステムについても適用すべきである。

 

結論 4

1999年2月にIALAとカナダ・コーストガードの共催で開催された「VTS要員の訓練及び検定」についての研究集会は、VTS当局と運用官それに訓練学会にとっても非常に有益であったと考えられた。

勧告 4

VTS要員訓練を促進し、適切な訓練プログラムを年単位で作成するための意見の交換が出来るように、IALAは、IALA勧告V-103とそれに関連したモデル教程が広く使われるようになるまで、研究集会を持続することを考慮するよう要請する。

 

結論 5

規制水路における船舶交通の管理について、VTS当局が入手できる指針が少ないという懸念が表明された。

勧告 5

国際機関は、

・包括的な規制水路を解説するパラメーターを作成すべきである。このパラメーターは、コンピュータによる航行状態及び交通状況のモデル化またはシミュレーションを、視界、風向風速、水深、水流、交通量、船舶の大きさと船程、水路の複雑さ、の色々な条件を入れて十分に行うことが出来るものでなければならない。

・規制水路における交通の組織化のための各種のツールのカタログを作成すべきである。このカタログは、この水路で実際に生ずるであろう環境にどの手順を適用すべきかを決定する指針として役立つものでなければならない。これは、当局に対し、その特定の海域そして出来れば類似した環境の別の海域とも調和の取れた、交通組織化制度の標準化のための手段を提供するものである。

・規制水路の入口で船舶交通を一列に並べための原則を作成すべきである。これらは、渋滞や危険に陥ることを最小にするために使える各種の手法を記述するもので、色々な運用条件の下で安全と効率のバランスを十分に考慮しながら、どの手法を適用すべきかを指導するものであるべきである。

 

 

 

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