日本財団 図書館


―Minskのデータリンクは工場、送電線、同期性パルス妨害の影響を受けた。

―Simferopolでは送電線があり、周辺の複雑なスペクトラム妨害があった。

テストの結果ユーロフィックス技術の高い性能が明らかになった。距離1000kmにおけるチャイカ航法チャンネルを経由したディファレンシャル補正によるRMS位置誤差は3.37m(2Sigma)で、500kmでは2.48m(2Sigma)であった。ディファレンシャル ユーロフィックス技術は衛星航法システムにとって10倍の改善ができる。測定結果はFigure3と4に示す。

ヨーロッパ チャイカチェーンの運用における計測の結果はモニターされ通常運用にユーロフィックスが何も影響を与えないことが明らかになった。テストはディファレンシャル補正値放送にチャイカを使用すること、ユーロフィックスとともにGLONASSとGPS衛星ディファレンチャル航法の建設の可能性を確認した。

 

衛星と地上系システムの全複合化

 

システムの複合化は基本的には電波航法の総合能力を大幅に改造した特別に設計した受信機を使用する。チャイカ、ロラン―CとGLONASS、GPSの結合は地上と衛星航法それぞれの機能を改善し、チャイカ、ロラン―C、GLONASSとGPSの全複合化は有効性、信頼性、および航海情報の完全性を大幅に改善する。これらの地上と衛星の電波航法システムの統合は共通した時刻と共通した測地系に基づく連邦航法組織の考え方の構築に寄与する。Figure5に電波航法システムの複合の考え方を示し、Figrure6には地上システムと衛星航法システムの複合化を効果的に進めるため最初に現在の4つの独立したシステムの実現と最終的には現在のシステムから適正な航法サービスを可能にする全てのシステムを複合化するための経緯を示す。ロシアのシミュレーションの結果から、ロラン―C、チャイカ、GPSまたはGLONASS(少なくも21衛星)の複合化のユーロフィックスプロジェクト(Fig7)の実行は認可されるであろう。すなわち、次に示す有効性が得られた。

海洋移動 100%

航路移動 100%

ターミナルアプローチ 100%

ノンカテゴリー ランディング 99.99%

この状況で、上記の信頼性はEGNOSの有効性と同等であろう。

システムの共通時刻基準(コモンタイムベース)はCoordinated Universal Time(UTC)である。現在GPSは国際UTC標準の約20ns以内にあるUS Naval Observatoryにより管理されたUTC(USNO)を使用している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION