ロシアの参加者であるVladimir Denisov氏はチャイカ・ロラン―C覆域の拡大を含む地上システムと衛星の完全な複合について前の講演者の思い入れのある発表を反復した。
US Department of Transportation(DOT)のHeiwood Shirer氏は米国の電波航法の方針は現状をできる限り維持して行くと述べた。これは、1998年(現在1999)のFederal Radionavigation Plan(FRP)に含まれ、米国は2000年を越えてロランの運用を継続すると述べた。この二つの事項の最終的なアナウンスは運用組織と予算の関係で行えないが、2乃至3週間以内で公表されるであろうと述べられた。
Galireoプロジェクトの全体について完成の時期に関連した詳細な機能と定義された段階的な手順の詳しい予定が公にされた。GPSの改良とGalireoの信号構成について周波数の保護と選定は複雑な多くの要素を含んでおりこれらの相違点は解決しなければならないという提案がされた。
GPS、GLONASS、Galireoのディファレンシャル補正の通信にロラン―Cを利用することについては多くの報告がなされていた。ユーロフィックスと言われる技術の実施については4局のロラン送信局で準備中であり、Syltにあるドイツの局では現在実験運用されていることが報告された。
MFビーコンを使用した衛星のディファレンシャル補正情報についても報告された。相互干渉の問題についてはWales大学の実験により周波数の配分により除去できることが報告された。
ロシアの参加者よりロラン―Cとチャイカの覆域の拡大と、どこでもユーロフィックスとともに利用できるように地中海地域の更なる協力を要請された。
衛星技術を補完するものとしてロラン―Cについて、特に世界中の時間標準の継続的な機能を確保するためGPSに代わるものとしての報告が多くなされた。
その他多くの報告があった。知識の交換、経験、考え方、および提案についての有益な沢山の質問や討議があった。出席者のすべてが高いレベルの発表について有益であったことを認識されたであろう。
これらの全てのレポートと写真は2000年1月に報告書として発行される。
(この章の作成にあたってMegapulse IncのMr.Johannessenに協力を頂きました。)