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レベル3

(1)幅広い勤務活動に関わる熟練した仕事。大部分が複雑で非日常的。(2)複雑で明白な応答:複雑な動きのパターンを含む行為の熟練した履行。敏捷、円滑、正確な履行で熟達が実証される。このレベルでの行為の完遂は高度に調整された自動的動作を含む。(3)分析:口に出されない推測を認識する;推論に論理的矛盾を認識する;事実と推理とを判別する;データの関連性を評価する;仕事の組織的構造を分析する。

 

レベル4

(1)個人の責任と自主性の度合いがかなり高く、複雑で技術的且つ専門的なことの多い仕事。(2)適応:技能が十分発達しているので個々の人々が特別な要求を満たし又は問題のある状況に対応するべく動きのパターンを修正できる。(3)合成:異なる分野からの学習を一つの問題を解決するための計画に統合する;目的又は出来事を分類するための新しい案を作成する。

 

レベル5

(1)広く、しばしば予測の難しい多様な情況全体にわたる複雑な技法。専門的/上級の監督者としての仕事。(2)特別な状態又は特殊な問題に適応し、高度に発達した技能を基盤にした創造性を重要視する新しい慣習又は手順を創設する。(3)評価:結論がデータによって支持される際の妥当性を判断する;内部規準を使用して仕事の価値を評価する;優れた外部基準を使用して仕事の価値を判断する。

各モジュールの第3節「科目の概要」には各科目に割り当てられる時間についての査定勧告も含まれている。しかし、これらの割当は独断的なもので、研修生が各教科に規定された参加要件の全てを完全に満たしているものと想定してしいる。そのため教官は教科課程及び教授計画設計時にこれらの査定を細心に検討し各特定学習目的を達成するために要する時間を割当てし直す必要を考慮しなければならない。

各モジュールの第4節は学習目的形式で書かれ、そこには知識を獲得したことを示すために研修生が何をしなければならないかが記されている。全ての目的の前には「期待される学習結果は研修生が....において観測された水準の能力を取得したことである」という語句が付されているものと理解される。

教育案と教授計画の作成にあたって教官は研修生が一定の目的を達成できることを確実にするであろうどのような教育方法又は方法の組合せでも自由に使用できる。しかし、研修生が各教授細目に記載された目的を全て達することが最重要である。

 

プレゼンテーション

理念及び方法のプレゼンテーションは研修生が各特定学習目的を達成したことを教官が納得するまで様々なやり方で繰り返されなければならない。各科目の教授細目は学習目的形式で示され各目的は学習結果として研修生ができなければならないことを規定する。

 

 

 

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