図3.5.5.1は、位置誤差界(位置誤差円)の大きさ(半径R)とその内部にその位置が存在する確率(位置確率P)との関係を示す図である。位置確率Pが50%の時を基準とする位置誤差円の半径Rm(m=1の時にP=0.5が基準)がその位置の大きさ(例えば円形物標の半径Rや船体長Lの1/2の長さ)と比例係数Aのm乗の値との積で表わせることから、位置確率Pの関数mの値(但し単位は1で-8≦m≦10)に対応する比例係数Aのm乗の値と位置確率Pの値(但し0.0000<P≦1.0000の範囲)を示している。
表3.5.5.1は、図3.5.5.1に示した位置確率の関数mの値に対応する比例係数Aのm乗の値と位置確率Pの値を小数点以下4桁までの数値(1.0000は0.99995以上)で表にしたものである。備考欄には位置確率Pの計算式なども示してある。
図3.5.5.2は、位置誤差円の半径Rと位置確率P(この半径Rの円内に位置がある確率)との関係を示す図である。位置誤差円の半径R(比例係数Aのm乗、A=1.1774)の目盛間隔は1.1774としている。因みに、比例係数Aのm乗の値が4.5253(Aの4倍の4.7096の手前の値)で位置確率Pの値は1.0000となっている。
表3.5.5.2は、位置誤差円の半径が2倍になった場合における位置確率の向上を説明する表である。
因みに、位置誤差円の半径RmがそのN倍(比例係数Aのm乗の値がそのN倍)になった場合に対応する位置確率の関数mの値は新たにm+LOGANとなりLOGAN(=4.2444)だけ増加するためこの増加に対応して位置確率Pの値も増加する。
例えば、比例係数Aのm乗の値が1.1774(m=1)の時に位置確率P=0.5000に対し、その2倍の2.3548(m=1+4.2444=5.2444)の時にはその位置確率P=0.9375となり、位置確率の関数mが1の時には比例係数Aのm乗の値が2倍になると位置確率Pの値では約1.9(表中の備考に記した比では1.8750)倍に増加する。