4.5 データ処理
計測されたデータは、各計測機器から非同期に入力されており、データ収集装置(PC)により、タイムタグを付けて保存する。
システム全体のデータは、UTC時間によって同期を取り、市販の水路測量データ収録解析ソフトをベースとし、これに気中部の画像データ処理を加えるような形で構築する。
気中部のデータは、GPSおよび動揺補正装置のデータを基にカメラの位置を求め、そのカメラの座標をから、データインテグレーションソフトを用いて、3次元計測データを作成する。水中部のデータは、計測された生データからエラーデータ等の削除を行った後に、水路測量データ収録解析ソフトを用いて3次元計測データを作成する。
水中部と気中部の3次元データを座標べースで重ね合わせ、海面波の反射によりデータが欠落している水面部分のデータを補間し岸壁の3次元データを構築することができる。
4.6 データ管理
調査ユニットを用いての岸壁計測データは大量となる事が予想される。したがって、ネットワークのサーバー上にデータを保存するのではなく、各々の管理担当部署にデータを保存することが望ましい。
データベースに保存されたデータは、災害発生時に計測したデータを平常時のデータとCADソフトを用いて立体的に重ね合わせ、その変位、流出土量等を明らかにすることが可能なように、DXFフォーマットが可能な座標のテキストデータとして作成する。