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[表4.3.8.2:計測条件と精度]

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これらの要目表には動揺成分が入っていないため、システム全体としての精度については一概には言えないが、データ分解能を考慮して、写真計測による奥行き方向の精度が精度重視の場合に約±50mm、スピード重視の場合に約±80mmとなり、調査ユニットヘの計測精度の要目を満たすと考えられる。

 

4.4 データ計測

 

調査ユニットで取り扱うデータの基本単位は、バース単位もしくは岸壁一辺単位とする。データ計測時には、調査ユニットを搭載した船舶は計測対象である岸壁が始まる手前に一時停止し、GPS、水温計等のキャリブレーションを行った後に6〜9ktの速度で岸壁に沿って航行する。

この際の岸壁からの距離は、超音波測深機の扇形に広がった両端ビームの測定距離が等しくなるよう、およそ水深と同程度の距離を取るものとし、10〜15m程度離れた場所を航行する。

調査ユニットの操作を簡便にし、オペレーターの特別な操作を必要としないように、計測時にはGPS、動揺補正装置、マルチビーム超音波測深機、デジタルカメラの画像等のデータが自動的に保存される仕様とする。画像データを取り扱うため、一計測毎のデータ量が大きくなることが予想される。そこで、データ計測が終了した後に、これらのデータを2〜3の岸壁毎にまとめ、外部記憶装置へ保存できるものとする。

 

 

 

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