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4.3.3 構造物水中部、海底地盤計測装置

水中部は、マルチビーム音響測深機によって計測を行う。現状機種の調査を含め、調査ユニットに適用する浅海用のマルチビーム音響測深機の機能要件について、以下にまとめる。

・ソナーヘッドを含めて、小型で可搬可能

・測量船直下から海面付近までのなるべく広範囲のデータ計測が可能

:スワッス幅120゚以上

・測深距離は最大100m以浅で良い

・周波数が高く、レンジ分解能が高い:3〜1cm以内

・フットプリントが細かい:1.5゚×1.5゚以内

・インターフェロメトリー方式による位相検出が可能で、端部方向ビームの測深精度が保たれるもの

・3次元のリアルタイム表示が可能

浅海域を対象とし、インターフェロメトリー補正機能等の高度な計測機能を有する、マルチビーム音響測深機の代表的な製品の概略仕様を表4.3.3.1に示す。

 

[表4.3.3.1:マルチビーム式超音波測深機概略仕様]

031-1.gif

 

4.3.4 気中部画像取得装置

最近急速に低価格化が進んでいるデジタルカメラであるが、写真測量に用いるには、カメラの画素数が精度に直接関わってくる。また、調査ユニットというシステム全体として考える場合、大容量のデータを高速で転送するデータ転送速度、データをやりとりするためのインターフェースの有無、カメラとしての使い勝手などが、機種選択の大きなポイントとなる。

 

 

 

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