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[表3.2.1.1:位置および角度データの差異]

 

画像データから算出したカメラの位置と、GPSデータから算出したカメラの位置を比較すると、位置座標に関してはx方向(船舶の進行方向)の誤差が大きいが、全体的に約±10cm程度の精度でカメラの位置を計測できることがわかった。この位置座標計測の誤差には様々な要因があると考えられるが、主な要因として以下があげられる。

1]写真計測の誤差

画像データから算出したカメラの位置には、評定残差として表現される誤差が含まれる。この値は、x軸方向で最大3.5cm、y軸方向で約0.7cm、z軸方向で0.22cmである。

2]基準点の位置計測誤差

添付資料1に詳細に示されているが、岸壁上に設置した2点の基準点間長さに6.2cmの誤差が確認された。この誤差が各目標物の座標に含まれているため、目標物から算出しているカメラ位置の誤差として影響していると考えられる。(基準点長さの誤差は、GPSによる基準点測量時の誤差と考えられる)

3]時間遅れに関する誤差

x方向における比較的大きな誤差の原因としては、トリガータイミングの時間遅れ0〜10ms(0〜3.0cm)による影響が考えられる。

また、カメラ位置の座標データの精度に比較して、Roll、Pitch、方位の角度データの整合性は良くない。この要因として以下が考えられる。

 

 

 

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