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(4) TMD付加型

 

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図1.6 TMD付加型

 

浮体のRoll運動に対応するためRoll運動の中心から両側に張り出した天秤の両端に取り付けられた錘(おもり)が、中央でヒンジ支点により浮体に取り付けられ、錘と中央のヒンジの間にばね及び減衰器(オイルダンパー)を配した構造である。

TMD(Tuned Mass Damper、動吸振器)は、浮体構造物に対して、錘、ばね、オイルダンパーからなる振動系を、制振しようとするモード(この場合はRoll運動)と連成(共振)するような振動数を持つように調整して付加することにより浮体に減衰を付与するものである。浮体にTMDを付加し、共振させることにより浮体に減衰を与え、浮体のRoll運動を軽減させることができる。

 

以上述べた4種類の動揺制御機構について、その性能、メンテナンス性、工費等の比較を表1.2に示す。

 

 

 

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