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図1 第1ワシントン湖浮体橋

 

この内のシアトル市内とワシントン湖のマーサーアイランド島を結ぶ橋梁は、一般にはマーサーアイランド橋と呼ばれており、これは46mの間隔を置いて並列する1940年完成(1993年再建)の第1ワシントン湖浮体橋と、1988年完成の第3ワシントン湖浮体橋の2つの橋梁の総称である。この北方約5kmには1963年完成の第3ワシントン浮体橋があり、これらの橋は建設関係者の名前を冠して以下の通り命名されている。

第1ワシントン湖浮体橋 Lacey V. Murrow Bridge

第2ワシントン湖浮体橋 Albert D. Rosselini Bridge(別名 Evergreen Point Bridge)

第3ワシントン湖浮体橋 Homer M. Hadley Bridge

今回はワシントン州運輸局を訪問し、第1ワシントン湖浮体橋を案内して頂いたが、この橋梁は隣接の第3ワシントン湖浮体橋が完成した後の点検補修工事中に、暴風雨に見まわれて沈没や重大損傷を受けを受けたため、1993年に再建されたものである。

本橋の船舶航行のための航路は橋梁の中央部でなく端部に設定され、ここには桁下クリアランスの大きな固定スパン(第1橋はアーチ橋、第3橋は連続PC桁橋)が設置されている。

一方中央部の浮体スパンは20個のプレストレスコンクリート製のポンツーンから構成されており、コンクリートには浸透性が低く、収縮量の小さなハイパフォーマンスコンクリートが使用された。このハイパフォーマンスコンクリートは8%のシリカ分を含み、材齢28日強度は70Mpaである。

 

 

 

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