中大進学後はタイムが伸び悩んでいますが、中村は「ウエイトでつけた筋力を、上手く泳ぎにつなげていないだけ。方向性は間違っていない」と確信しています。
日本水泳連盟の医科学委員長を務める東洋英和女学院大学のミヤシタ ミツマサ教授は、肉体的なエネルギーの大きさが、タイムの伸びにつながることを指摘した上で、年齢に合ったトレーニングの重要性を説いています。「10歳から12歳で泳ぎ方を身に付ける。それからは心肺能力の高まりに応じて記録を伸ばす。成長が止まった後、ウェイトトレーニングで筋肉の量を増やしていくのが理想。女子の選手寿命が延びたのは、やっとそれに気が付いたからなんですよ」