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強力な抗炎症作用を持つステロイド剤のプレドニゾンを投与した群れでは79.03%だったことから、ミカンのエキスがいかに強くアレルギーなどの炎症を抑えているかが分かります。

久保教授は、エキスのどの成分が作用しているかを調べる為、さらに細かく分析し、みかんの中に含まれているヘスペリジンという物質を突き止めました。久保教授は、「人間のかゆみは、マスト細胞が破れて中からヒスタミンが放出される事から始まる。ヘスペリジンには、マスト細胞の膜を安定化するなどの作用があり、このため細胞が破れずにヒスタミンが抑制されているのではないか。

 

 

 

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