日本酒には刺し身などの和食が合うものですが、テーブルには中華料理、西洋料理の油っこい肉類が次々と運ばれて来ます。古酒は、和食より油っこい洋食や中華料理と相性が良く、ワインのように食中酒として楽しめるのが特長とのこと。
同研究会常任幹事のホンゴウ ノブオさんは、「古酒は室町時代から江戸時代まで、かなり広く飲まれていた」と説明します。ホンゴウさんによると、古い文献では、酒好きの日蓮上人が女性信者から献上された古酒への礼状に「人の血をしぼれるごとくなる」と書いているそうです。また江戸元禄期の文献には「新酒は頭ばかり酔うが、古酒は体全体が潤うように気持ち良く酔う」との記述もあるとか。