明治時代になると税制が変わり、酒税が過酷なまでに高くなり、手間暇かける古酒造りは難しくなって、古酒は人々の記憶からも消えていきました。しかし最近になって古酒復活の気運が高まり、1985年に研究会が発足。その後、酒屋の主人や愛好者らによる勉強会もでき、2年前には、古酒の利き酒認定資格制度も始まりました。研究会では、3年以上ねかせた酒を古酒と定義します。その製法は、吟醸酒を低温長期貯蔵する短熟形、純米酒を常温短期貯蔵する濃熟形などさまざま。値段も720ml瓶で数千円から数万円と、名の通ったワインにも匹敵するようです。