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少なくともSEAOLはこの問題を扱おうとした。しかし、東南アジア地域における海洋制度は、その必要があるという幅広い信念がない限り達成される筈がないということは念頭に置かなければならない。従って理想主義者であり、楽槻主義者である我々は福音を広げる宣教師のようにならなければならない。我々は、修養の範囲でなすべきものが多く残されているところで、福音を発するべきである。特に懐疑主義者と皮肉屋達がいる外側で。

この段階で、皮肉な、しかし現実的な問題が実在するが、新しい国連海洋法条約で、第12節の海底に関違した基本的な難しさが普及の熱意を削いでいる。そういう問題をどのようにするべきか。しかし、海底の未来が、国連海洋法条約の他の97パーセントの条項に表れている意志を支えるのに用いられることは有り得ない。いかなる場合にも、実際に海底に関する条項の正当性はなお優勢になるだろうが、当分は事実、すべての環境問題から―政治家にも!―理解できる項目はあるのである。

今日環境についての世界的な関心は恐らく1972年地球業簑仁麗するストックホルム会議で終わった10年間の特別環境期間中よりも総合的に訴える力がある。今日我々は、オゾンホール、地球温暖化、山林伐採等の問題を経て、漸進・継続的な発展をしなければならない時代にいる。こういう現象はほぼすべての段階で異常な自覚にまで達するようになった。恐らく最上位の政策決定者たちが関心を寄せたのは初めてのことである。皮肉屋たちは、そのような関心は政治的な利益のためであると言うだろう。しかし、そうであったとしても、別に変わることなんてないのではないか。

 

 

 

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