3. 事業実施に関わる意見とその対応
1]事業準備について
・今回の草の根国際交流発掘支援事業が黒部に最終決定してから事業実施までの時間の余裕が少なく、準備期間が随分と限定された。事業推進のソフトとハード、すなわち実行プロジェクトチーム編成・事務局の体勢整備、テーマの検討協議から会場の設定、招請者の受入れ計画などについて、また予算との取り組みすべてを並行して進めなければならなかった。(黒部プロジェクトチーム)
・海外招請者4氏が特定できたのは1―2週間前で、国際観光振興会の協力を得て配布資料も何とか間に合ったが、事前の協議が不十分なまま本番に至った。招請者との進行打ち合わせも本番前日夕刻となり、新たな映像機器を準備する必要がでてきたり、また会場でのリハーサルの時間が十分取れなかった点が反省点で、遠路来日した招請者にも不安感を与えたのが反省点である。(黒部プロジェクトチーム)
・今回は、黒部企画案が別府事業を参考として作成されたため、黒部の独自性ある事業企画をさらに検討すべきであった。(交通エコモ財団)
・海外招請に時間的余裕はなかったものの、国際観光振興会の協力により、有効な招請を実現することができた。(交通エコモ財団)
2]事業実施について
・予算について、その仕組みと内容がよく把握出来ず、事業の細部を固める過程で総額では予算に入っていても、項目別では除外される部分があり、事業の実施計画確定に齟齬を来した。予算執行にあたっては項目別の制限があるため、限られた予算内では対処しきれず、部分的には事業から除外して、縮小するなど修正せざるを得ない部分があった。予算制度の運用について事業推進に一層利便なるように配慮いただければありがたい。(黒部プロジェクトチーム)
・地元プロジェクトチームの体制がしっかりと整っていた。(交通エコモ財団)
・地元による事業企画書作成に際しては、それに付随した経費積算が作成されず、地元とエコモの見解の相違がみられたため、地元自身による見積りが必要ではないか。(交通エコモ財団)
・招請者には、公式行事の他に、滞在地を自由に見学するような時間的余裕も与えるべき。(国際観光振興会)