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黒部も非常にすばらしい観光資源があるので、同様に“ゲイトウェイ・トウ・○○”等としてアピールするのも良いと考える。

ドミンゲス氏(スペイン):

黒部は十分に観光地としてやっていける資源はもっている。景観、食べ物、また何より人々の親切さは重要だ。そして、このような立派な建物の存在は、会議都市としてのプロモーションを十分可能とするはずである。黒部は、住民や観光客がともに様々なことを成し遂げ、楽しんでいく素晴らしい環境を有している。黒部のアイデンティティーを保ち続けるため、もう一度黒部の環境を見直すことが必要だ。

ミッデルホフ氏(オランダ):

黒部まちづくり協議会等、黒部にある組織の素晴らしさが印象深く残った。また、素晴らしい建築物、施設に非常に感銘を受けた。

アドバイスとしては、何よりも市議会での賛同を得ることがまず大事なことである。また、営業時間の長いショッピングセンターのようなものを中心街に設け、住民の憩いの場とすべきだ。その際には、小さな商店もそのショッピングセンターに入居できるような施策をとるべきである。

もう一つの提案としては、ビゴは他の都市との差別化ということで、観光振興に成功しているので、これを参考とすべきだと思う。

シュテムスホーン氏(ドイツ):

もし私が観光客として一度黒部を訪れ、また訪れたいと思うとすれば、素晴らしい建物や風景が必要だ。ビーチについては、気軽に休んだり、食べたり飲んだり、ヨットをしたり、泳いだりできる施設を整備すべきである。また、素晴らしい山が広がっているので、登山やハイキングをして、眼下に広がる海を見てみたいと思う。そして、自転車で、ずっと広がる田んぼの中、浜辺、山道を走ったりしたいと思う。その際には、地図や標識を整備しなければならない。さらに、冬ならスキーというように、季節を問わず黒部は観光都市として完壁な条件を備えているから、一年中、観光客を期待できると思う。

もう一つ、ヨーロッパ人として非常に興味深いのは、日本の伝統的な生活様式、漁業、料理などである。そのため数週間、子どもと一緒に住めるような家(ベッド&ブレックファストでも可)があれば良いと思う。

 

市民:

その他の意見は?

ウォーカー氏(イギリス):

このような会議を開催したこと自体、黒部の方々がこのような問題にいかに興味を持ち、深く考えているかということの表れである。そうした態度を持続させることが黒部を観光地化する大きな力になるはずである。

シュテムスホーン氏(ドイツ):

一番感じられるのは、黒部の方々が何らかのビジョンを持ちつつ、「何かやらなければ」という考えていることが強く伝わってきたことである。また、重要なことは、議会が市民側により近づいて、共同して取り組んでいくことが本当に大事なことだと思う。

 

 

 

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