日本財団 図書館


ハ. タウンミーティングにおける市民との質疑応答

 

A 全体会(第1部)

 

市民:

大型ショッピングセンターの進出により町の中心部が衰退したものの、それを再生させたウルムの取組みや努力の具体例について

シュテムスホーン氏(ドイツ):

まず、中心地のショッピング街に十分なスペースを設け、市民や顧客等がくつろげる環境を整備した。次に、お客さま、再生の予算を投じ、再開発プランをデザインをした。現在は大きな倉庫の建設計画があり、市と民間が協力して進めている。

 

市民:

スネークでは、まちの中心街に建物を集積させるためにどのような規制がなされているのか?

シュテムスホーン氏(ドイツ):

まず、16世紀〜17世紀当時の街並み保存を目的とした法律が1945年に整備された。そして、町の中心地に区画割りを行い、その中には中小規模の商店を優先して設置するようにした。このように、オランダでは各地域の都市計画が法律できちんと定められており、その地域の特性を変えないように定められている。

 

市民:

プレゼンテーションの中で、「最大の問題は、ビゴ市民自身がビゴ市のことをあまり知らないことでした。したがって、ビゴ市民がビゴ市の良さを知ることから始めました」という言葉があったが、これをどのように市民にPRしたか?

ドミンゲス氏(スペイン):

ビゴでは“産業都市”というイメージを変えるため、まず市民の考えを変革すべき必要があった。その後で、外部の人々に新しいイメージが伝わっていくと考えた。現在では、観光と産業が大変調和を保っている。具体的な取り組みについては、分科会で述べたい。

 

市民:

湖周辺の景観や水の美しさを保つことに対する努力について。

ウォーカー氏(イギリス):

都市部を美しく保つのと同様に、郊外の美観も保全すべきである。そのために観光局のスタッフは、毎日ごみ拾い作業(清掃作業)に取り組んでいる。高山などの遊歩道では、ボランティアの人たちが同じ取り組みを続けている。また、ウインダミア湖の水については、エンバイロメント・エージェンシーという機関によって管理されている。レイク・レンジャー・サービスという機関もあり、たとえば化学薬品や石油の除去活動を行っている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION