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・何を守り、何を変えなければならないかをはっきりさせなければならない

・観光と従来からの産業間の調和はとれる。観光客の増加は地場産業の産品の売上にも直結するからである。

・環境に対しては厳しく法律を守っている。

・観光客の誘致には本当に一生懸命なので、観光客がいっぱいであるのを見るのは至福の時である。

 

(D) ジム・ウオーカー氏(イギリス・ケンダル市)

ケンダル市:

ウインダミアとともにイギリス南湖水地方にあってその景観を大事にしているところ。ウインダミアはピーターラビットのふるさとであり、詩人ワーズワースの故郷でもある。南湖水地方はイングランド地方で最も美しいところであり、国内外から多数の観光客が訪れる。17の大きな湖と多くの小さを湖からなる。広さ約1600km2、人口約10万人

・南湖水地方・ウインダミアは風景が美しいことで人々を魅了している。私たちはその風景を保っていくことが如何に大切であるかを痛感している。先ほどのスネークの話で都市部をきれいに保つことが大切という話があったが、私たちは郊外をきれいに保つことに努力している。

・湖水地方の特性を変えないようにしかもその特性をグレードアップするために市民,行政、企業の力を結集した。

・自然の美しさ、水の美しさを保つ為にゴミを片付けることには大きな金をつかっている。自分たちスタッフもごみ拾い、清掃などを行っている。高山の遊歩道などボランティアの人々が清掃活動に従事している。自分たちの地方を美しく保ちたいという気持ちがあるからである。湖の水の管理にEnvironment Agencyがあり、レイク・レンジャー・サービスが火災や緊急事態(emergency)に対応している。

・ガーデニングトラスト制度の導入

・住民とのコミュニケーションをスムーズにし、確実な情報交流(コミュニケーション)をとることが重要である。そのためには広報をきっちりする必要がある。

・観光はその地域のいろいろなセクターに利益をもたらすものである。それは同時に自分たちのエリアのつながりを強める効果をもたらす。その地方で産出したものをその地方で消費することになり、農業を観光と結びつける結果となる。

 

 

 

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