2)招請条件の明確化
・海外招請者にあたっては、招請条件を相手方にはっきり提示すること。例えば、英語を母国語としない国からの招請者については、言葉の問題が生じることがある。
3)受け入れ体制の確認
・招請に際しては積極的な受け入れ体制の推進が重要である。(地元での通訳の対応、ボランティアの協力等)
2. 事業実施について
【受け入れ体制】
1)被招請側ニーズの早期把握と、受け入れ体制の早期確認
・使用語学の事前確認が十分に必要である。
・地元ボランティア、ホームステイ等の市民レベルの協力体制整備が大切である。
2)余裕のあるスケジュール
・招請者の自由な時間がとれるようなスケジュールの検討が必要である。
3. 事業終了後について
【成果取りまとめ】
1)事業の総括、反省、方向性等に関する当事者の意思統一
・成果の取りまとめにあたっては、事業主旨を十分に理解し、関係者がそれぞれ主体性をもって本事業を自ら総括、評価、反省し、次回へ繋げていくべく成果や問題点を研究し、次回事業方針などを見出していくことが大切である。
2)成果取りまとめの役割分担とスケジュール管理
・モデル事業の性格上、事業実施体制全般の取りまとめと、事業内容の取りまとめとに対して、視点を異にして取り組む必要性。当初から事業実施を主催者、事業内容を地元で責任を持って見るというような、成果取りまとめを意識した役割分担をしておくこと。
・担当の個人が離れてしまうと事業そのものが見えなくなってしまうことがないようにその都度、事業のまとめをしっかりする事が大切である。
・事業のレポート等のまとめについては、走りながらこなす必要がある。たとえば、海外での事業については、記憶の新しい内に、各国を訪問中にまとめる等、工夫が大切。
3)ミーティング内容の工夫
・交流ミーティング等において、出されたテーマについては、その場で議論をつくして、一定の方向性を見い出してから、新たなテーマヘ進展させる等、効果的な進め方を考えることが大切。
4. 評価点について
・地元の民間主導姿勢が定着しつつあること。
・本事業を契機として地元の官民学が一緒になって「地域ぐるみの国際交流」づくりを目指して歩み始めたこと。
・異業種間の交流、連携の活発化への傾向。
・昨年度来日した関係者を通じて新たな招請者を選定するなど、前回事業で生まれた関係を継続させ、相互交流の糸口をつかむことができたこと。
・医療や美容といった明確なテーマが創出され、今後の事業展開に有益。
・地元ボランティア、ホームステイに対する招請者の評価が特に高かった。
・海外交流について、現地での交流を通じて、今後の地元事業への大きな進展に役立つものとして評価される。特に、現地よりインターネットを通じて地元のホームページに紹介した点は、情報を知らせる上で評価されるものである。