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・行政機関の関与度(資金協力等):

市の都市交流課と市の教育委員会が実質的な企画と業務を行うが、本事業の予算はなく、新規交流事業が認められれば、その予算で実行するとのことである。

3] 地域の活性化

・テーマの地域との関連性(地域文化に根ざしたものか?):

当該地域で俳句は盛んであり、町中に11の俳句ポスト、千代女のお寺等俳句に関する対象物が散在する。また、俳句協会の催し物も定例化しており、俳句が盛んなまちとの印象は受ける。

・まちづくり・地域生活との結び付け:

俳句は全国的な広がりを持っており、俳句会等の趣味、愛好者のグループが対象となろう。まちづくりの観点からは、俳句は既に地域内で活用されている。まち全体は静かな佇まいで、豊かな印象を受けたが、俳句の国際交流でどの程度の強いインパクトを地域に与えられるかは、わからない。

4] 継続性と発展性

・地元に定着するプロジェクトであるか否か:

交流協会では本事業を2005年の千代女生誕300年に、結びつける方向で考えており、それまで継続的に俳句に関するイベントなりを実施したい意向のようだ。

・各市民のコンセンサスが得られるものか:

千代女の土地柄であり、俳句にはなじんでいる市民も多く、賛同は得やすいと思われる。

・将来計画(双方向交流の発展可能性)

俳句の英訳をした米国人パトリシア・ドネガンを中心に、諸外国からの俳句関係者を呼び、俳句の国際的広がりをめざす計画である。地域全体として外国との交流に取り組む場合は、俳句のジャンルだけだと広がりがないのではないか。また、高齢者が多いので、若い人材が入りやすいテーマも必要だろう。

・複数国との交流希望

姉妹都市を中心にした草の根交流が基本である。俳句を通して海外と交流したい希望はある。

5] その他

・国内の同業界団体からも認知されうる事業か否か:

本年、松任市で全国的な全国俳句セミナー(8/7-8/8)全国俳句大会(10/9)が開催予定である。国際的な本事業を実施しても、本年では内容的に類似性が懸念される。俳句に関する催し物は各地で行われており、全国的に呼びかけて行わない限りは、地域の中での催し物にならざるを得ない。

・地域内に交流会場となる施設及び通訳等の対応能力があるか否か:

規模によるが、本事業実施の場合の対応能力はある。施設は、市民会館(1200人)、交流センター(300人)、グランドホテル(500人)で可能。同時通訳は英語は金沢から、その他の言語は大阪、東京へ依頼することにより可能である。

 

 

 

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