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土佐窪川『四万十太鼓』の紹介

 

今、めまぐるしく移リ変わる現代社会の中で、ともすれば失われがちな人間らしさを取リ戻したい。人々の心のよリどころとなる何かを、そして自信を持って次代へと譲リ渡すことの出来る何かを生み出したい。そんな思いから、私達の町では民族の楽器としての原点でもある太鼓による郷土芸能を作リ出しました。

演奏します土佐窪川『四万十太鼓』第一楽章雲海は、幻想的な霧に包まれ、四万十川の登かな流れに育まれた高南台地、そして海の祭に湧く漁師町、そんな私達の町に対する思いを太鼓の名手・天野宣氏に作曲していただいたものです。

立ち太鼓や締め太鼓など17の太鼓とチャンチキの合計18の楽器で、八つのパートに分かれて演奏します。

 

土佐窪川『四万十太鼓』チーム結成の動機

秋晴れの村祭リ、彼方の神社から聞こえてくる太鼓の音・あるいは盆踊リのほの暗い提灯のもとに打ち鳴らされる太鼓。その音は、高く低く、何かを語り何かを訴えるごとくに、あるいは激しくやさしく我々の心に腸(はらわた)にと食い込んでくるのです。

今、めまぐるしく移り変わる現代社会の中で、ともすれば失われがちな人間らしさを取リ戻したい。町民の心のよりどころとなる何かを、そして自信を持って次代へと譲り渡すことの出来る何かを生み出したい。そんな思いから、民族の楽器としての原点でもある太鼓による郷土芸能を作り出し、新しい文化遺産として将来へ継承して行くことを目的として、チーム作りが進められました。

 

経過

平成元年 甲府市在住の天野宣氏に作曲と演奏・指導を依頼すると共にチーム員を募集し、6月から楽譜の読み方や打ち方の勉強を始め、11月に第一回の発表会を行いました。

 

楽器の構成

3尺大拍子や、大胴、中胴、あたり鉦などで、八つのパートに分かれておリ、フルメンバーで演奏すると18名です。

 

チーム員の構成

17歳から60歳までの男性8名、女性11名 計19名

職業…商業、建築業、農業、地方公務員、団体職員、保母、主婦

 

 

 

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