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94年は5.8%、95年は3.0%、96年3.3%、97年3.1%と実質経済成長率は成長軌道を進んでいる。

この間、経常収支も黒字であり、雇用数は拡大して、93年の戦後最高の失業率12.3%から、96年は8.6%、97年は7.7%と改善されてきている。

世界銀行の推定によると、1995年におけるデンマークの国民総生産(GNP)は、1993〜95年の平均価格をベースとして算定すると、1,560億2,700万ドルであり、国民1人当り29,890ドルに相当する。

デンマークの国民1人当りのGNP水準は、世界の工業国の中でも最高レベルの一つとなっている。

1985〜95年の期間に、デンマークの国民1人当りの実質GNPは年率1.5%の割合で増加しているが、この期間のデンマークの人口は年率0.2%の増加に過ぎない。

1990〜95年の期間におけるデンマークの国内総生産(GDP)は、年平均実質で2.0%の割合で増加している。

95、96年のGDP成長率は、それぞれ2.7%、2.4%であり、97年についても2〜3%の成長が予想される。

農業部門(林業、漁業を含む)は、1995年に全労働人口の約4.8%を雇用し、GDPへの寄与率は4.1%となっている。

1995年には国土面積の約55%が農業に使用されている。

主な活動は養豚(デンマークは豚肉および同加工品の世界的輸出国であり、輸出総額の約8%を占めている)と酪農である。

デンマークの農業生産は、その大部分が輸出に向けられており、1995年におけるこの分野の輸出額は輸出総額の23.2%を占めている。

1980〜95年の期間に、農業のGDPは年率3.6%の割合で増加しているが、94年、95年にはそれぞれ9.7%、15.2%の記録を達成している。

漁業は、1995年に輸出総額の5%を占めている。

デンマークは、他の北欧諸国のように鉱産・林産・水力資源はなく、国土の55%を占める農地が唯一の資源である。

農民の90%は自作農であり、その殆どが家族労働に依存している。一戸当り平均耕作面積は15ヘクタールで、穀物、牧草、飼料作物を輪作して、高度の集約的経営方式を導入している。

欧州産業革命以後、欧州諸都市における酪農品需要が急速に増加したこともあって、デンマークの酪農業の発展に大きな影響を及ぼしている。

現在、デンマークは模範的農牧国であり、デンマーク式農業の名で知られ、世界における酪農業の模範的な大生産国である。

工業部門(鉱業、製造業、建設業、電力・水道業を含む)は、1995年に全労働人口の27%を雇用し、GDPへの寄与率は27.8%に達している。

 

 

 

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