日本財団 図書館


国内オペレーターは外国建造の中古船の方が国産船取得よりもリスクが低く、資本投下額も少なくて済むと考えているので、造船側としてはなかなかオペレーターを国産船購入に踏み切らせることができなかった。しかし、その間フィリピン建造船の輸出が隻数、船型とも大幅に伸びてきた。1997年から現在までに、Tsuneishi Shipyard(Cebu), Inc.は、輸出向けに23,000DWTの撒積船9隻を進水させている。興味深いことに、同社は1999年にも45,000DWT型撒積船4隻の建造を完了する予定である。さらに2000年納期の輸出船として、同社は撒積船6隻の建造を予定している。セブのFBM Aboitiz Shipbuildersはこれまでに国内最高水準の600DWT型高速艇3隻を進水させている。さらに他の造船所でも内航用の船舶22隻、計22,400GTの建造が見込まれる。

第5表

1997-1998年国内建造船の隻数と合計トン数(船種別)

093-1.gif

出所:MARINA造船監督局

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION