最後に、短中期的に成長が見込まれるか否かは、自国が業界の合理化、統合を進める能力に掛かっていると述べた。
結びとしてマレーシア代表団はマレーシアの詩を朗読し(翻訳を下記に示す)、参加者の暖かい歓迎を受けた。
枠の外に佇む幼い少女、
招き入れて我々と食を分かち合おう。
わが国はまだ新参者、
過ちを犯したら、たしなめてください。
質疑
日本代表:第3表について説明をお願いしたい。
答:グレーの部分は業界の成長を促すための各種の政府助成を示している。この種の援助を受けることは重要である。
インドネシア代表:政府の財政援助についてさらに詳しく伺いたい。
答:マレーシア代表は9ページに答があると指摘した。さらに、銀行が特別優遇利率と返済期間の延長で業界を支援していると語った。
メキシコ
ホァン・オルティス・グァルネロス氏は、現在のメキシコの造船業が歴史的必然から生まれたものであることを指摘した。当初、造船業は海軍の艦船の建造、修繕のために発展した。現在、メキシコには官民の造船所が存在する。メキシコにはメキシコ湾岸と太平洋岸の両側に造船所があることを同氏は説明した。民間造船所Tralleres Navales del Gulfoはメキシコ湾に面し、豊富な労働力を擁し、国内でもっとも設備の整った造船所で、建造能力は45,000TPM(トン/月?)。さらにメキシコ国内には、中規模の民間造船所がいくつかある。海軍工廠もメキシコ軍向けに艦船の建造、修理を行っている。海軍工廠は同時に、官公庁の他、可能な場合には民間部門の需要にも応じる。グァルネロス氏は政府の造船所、修繕船工場がSalina、Cruz、Oaxaca、Tampico、Tamaulipas、Coatzacoalcos、Veracruzなど各所にあって、その能力も大中小様々であると述べた。経済面では、哨戒艇、漁業調査船、その他の船舶の代替需要から「官」業の新造船が最近増加したことが指摘され、いずれも自国技術者が自信を以って設計した船舶である。最後にグァルネロス氏は、自国の重要な地理的位置、競争力の高い、低コストの熟練労働力、インフラの整備、北米自由貿易協定の利点などからして、メキシコの造船業は絶好の投資対象であることを指摘した。
フィリピン
フィリピン代表団は、フィリピン造船業の特色について報告し、自国は非常に多数の島からなることに触れた。