5.13 ADEOS、ADEOS-II衛星
ADEOSは、地球温暖化、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、異常気象の発生等の環境変化に対応した全地球規模の観測データを取得し、国際協力による地球環境監視に役立てるとともに、次世代地球観測システムに必要なプラットフォーム・バス技術、軌道間データ中継技術等の開発を行うことを目的とした衛星である。
同衛星は、陸域、海域および大気を総合的かつ継続的に観測するために、NASDAが開発を担当する高性能可視近赤外放射計(AVNIR)および海色海温走査放射計(OCTS)の2センサを核に、米国NASAの散乱計(NSCAT)およびオゾン全量分光計(TOMS)、フランス国立宇宙開発センター(CNES)の地表反射光観測装置(POLDAR)、通産省の温室効果気体センサ(IMG)、環境庁の改良型大気周縁赤外分光計(ILAS)および地上・衛星間レーザ長光路吸収測定用リトロリフレクタ(RIS)の6種類の公募センサを搭載している。
ADEOSは、重量約3,500kg、発生電力4,500W以上の大型衛星であるが、熱的、電気的、かつ機械的に独立した通信データ処理系、電源系および姿勢軌道制御系等のユニットから構成され、組み立ておよび試験を容易としている。また、多数の観測機器を運用するための自動化・自律化機能、観測データをデータ中継衛星経由で地上に伝送するための軌道間データ通信機能など優れた特徴を有している。