MWR:マイクロ波放射計(MWR)の主な目的は、レーダー高度計の信号を補正するため、大気の水蒸気量と雲水との総量を測定することである。さらに、陸上の表面放射率と土壌水分、大気研究を支援する表面でのエネルギー収支、および氷の特性を記述するのに役に立つ。
RA-2:Radar Altimeter 2は、地球表面からのレーダーエコーの2つの道筋による遅滞を、非常に高い精度で確定する。それは反射レーダーパルスの強度と形を測定する。RA-2はERS/RAを改良した新しい性能を有する2つのレーダー高度計からなる。RA-2は海洋上で運用され、その測定値は海洋形状を決定するのに使用される。これは海洋循環、水深測量、及び海洋ジオイド特性の研究を支援する。
5.12 JERS-1衛星
JERS-1(Japan Earth Resource Satellite-1:日本地球資源衛星-1)は、国土調査、農業、林業、漁業、環境保護、災害防止、沿岸の監視などのために、世界中の観測と資源開発に焦点を当てた、地球規模で陸域を観測する地球観測衛星である。JERS-1は、1992年2月11日にH-Iロケットにより日本宇宙開発事業団種子島宇宙センターから、44日の周期を持つ568km高度の太陽同期準回帰軌道に打ち上げられた。
JERS-1は高性能の合成開口レーダ(SAR)と光学サンサ(OPS)により観測を続け、ミッションデータレコーダーを用いてデータを集め続けた。そして設計寿命の3年後の1999年6月にその信号を途絶えた。
SARはマイクロ波を伝播させて、地球からの散乱波を計測し、昼夜と天候に影響を及ぼされることなく、地球表面の特徴、不均質性、スロープなどを観測する能動型サンサである。
OPSは可視領域から短波赤外線までの7バンドで観測することができる。赤外線バンド近傍では、ナデアから15.3°前進角で立体鏡学的な観測をすることができ、石、岩石、および鉱物を同定するのに非常に有用である。