これらの経験式の特徴は次のとおりである。
Bjerknesの式はr=0付近の風の場の説明は合理的で、台風内側では良く合う。しかし、外側では気圧が高くなり過ぎ良く合わない。高橋の式は台風外側で良く合うが、中心での気圧傾度が不連続となり、中心付近の風の場は不合理となる。Fujitaの式はBjerknesと高橋の式の長所を取り、台風内側ではBjerknes、外側では高橋の式となるように工夫されたもので適合性は良いが、取り扱いにくい。Schloemerの式は簡明で取り扱いが容易で、台風の外側では良く合うが台風内側では気圧勾配が小さくなる。
そこで本研究では、これらの経験式による海上風計算値と衛星による海上風観測値との比較を行い、経験式の整合性を検討する。