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Fujita(1952)は台風の中心側ではBjerknesの式に近づき、外側では高橋の式に近づく分布式として、

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を提案した。この式は簡単で整合性が良いので気象庁で用いられている。ただし、気圧勾配を求める時、根号のため∂P/∂rの形は複雑になる。

 

Schloemer(1954)は、指数関数を用いる分布式、

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を提案した。この形は気圧勾配が簡単に求まる。Holland(1980)はSchloemerが提案した一般形の経験式のうち、パラメータBを取り入れた次の経験式

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を提案している。しかし、藤井・光田(1995)によると、Bの値を取り入れてもあまり大きいメリットが得られないとしている。

光田ら(1974、1975)は、Bjerknesの式、Fujitaの式およびScloemerの式について、いろいろな台風で比較検討した。その結果、平均的にはいずれの式もかなりの適合性が認められるが、Schloemerの式が他と比べて良いと結論している。

これら気圧分布式を要約すると、いずれの式もある時刻の台風に固有な助変数r0を含んでいる。このr0は単にrを無次元にするのみならず、気圧勾配∂P/∂rが最大になる半径rmaxと密接な関係がある。分布関数の形は図4.1のようになる。この曲線の特性量と見られるr0とrmaxに関する(P(r0)-Pc)/△Pと(P(rmax)-Pc)/ΔPを表4.1に示す。

 

 

 

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