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・4方位の波高断面を比較すると(図3.8の3段目)、波高が高い順に前方海域、右象限、左象限、後方海域の順である。

・最大波高は前方海域で現れ(5〜6m)、後方海域と中心から離れた海域では波高は小さい(3〜4m)。

・進行方向から±45度の方位の、中心から200〜300km離れた海域において、比較的波高が高い(4〜5m)。

 

5] 移動速度の速い(19km/h以上)台風

図3.7と図3.8によると、次の波高分布特性が明らかになる。

・四方位の中で、右象限が顕著に波高が高い分布を示す(図3.8の4段目)。

・最大波高は、台風の進行方向の時計回り90度方向、100〜200km付近に現れる(約8〜9m;図3.7)。

・移動速度が遅い台風と比較して、移動速度が速い台風の最大波高が大きい(平均8〜9m)。

・移動速度が遅い台風と比較して、移動速度が速い台風の波高は全体に大きい。但し、左側300〜500kmの波高は、移動速度が速い台風の方が小さい(図3.8の4段目)。

 

次に、台風の移動速度の違いによる波高分布の差を図3.9に示す。これによると、移動速度の速い台風の域内の波高は、移動速度の遅い台風に対して、移動方向の右側と後方中心付近で高く、左側で低い傾向が示される。

右側では、移動方向から時計回り90度方向の海域で波高が高く(約2〜5m)、その中で、中心から200〜300km離れた海域で波高差が最も大きい(約5m)。また、台風の左側海域、前方海域および後方遠方海域での波高の差は1〜2m以下であり、大きな差はないことが示される。

 

 

 

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