3. 結果
(1) 全体を通して
各学部学科、大学院について各象限に分配された科目数の割合を図─2に示す。全体的に見て、象限に分布する科目数にかなりのばらつきが生じた。VII「文系・自然・応用」という象限には特に科目数が少なく、I「理系・人工・応用」、IV「理系・自然・原理」の2つの象限において、特に科目数が多かった。I「理系・人工・応用」の象限には水産学系、工学系の科目が、IV「理系・自然・原理」の象限には生物学、物理学、化学、地学系の科目が主に分類された。
(2) 結果の解析例
本研究は日本の海洋教育の特性を検討する手段として、3軸を利用し視覚的に科目を分類する方法を提唱することが第一の目的である。よってここではその分類方法についての検討を主に行い、分類の結果として表れた教育内容の分布についての言及は主目的とはしないが、今後の汎用のための一例として分類の結果記述可能となった事柄について言及したい。